本年6月で開院35年目を迎えます。
毎年、新年を迎えるにあたって、これまでの来し方を思いながら、そして行く末を思いやって、どう仕事を続けていけば良いのかと考えあぐねてしまいます。
開院当初の前に向かう若いパワーはありませんが、今までの長い臨床経験から得られた、「大丈夫ですよ、心配するようなことはありません。」という一言が言えるようになったと思います。その一言で、患者さんの不安を解消することができていれば幸いです。
ここ3年間のコロナ騒ぎで、今までの昔スタイルの診療所は後れを取ってしまいました。当院も言うまでもなく、これからの新しい感染症にどうにか太刀打ちしていかなければなりません。
診察室も診療スタイルも昔ながらですが、コロナ渦で役に立ったことといえば、受付がオープン・カウンターでなく硝子板で仕切られ、職員と患者さんの接触がいくらか軽減されたことでしょうか。いまのところ私共の診療所ではコロナに感染した者もおらず元気で平常通りにやってこられました。感謝です。
若いと思っていた時代はあっという間に過ぎてしまい、古河医師会でも高齢者のほうになってしまいました。自然の成り行きというか肉体的にも、精神的にも少しばかり老化という衰えを感じることがあります。しばらくぶりにお見えになった患者さんに「先生、変わらずお若いですね」などと言われると心から喜んでしまいます。私を助けてくれるスタッフ達も長く続いている方が多いのでやはり高齢化の傾向は否めません。皆さん気力は十分にあり私より体力もあります。
本年4月より水曜日の午後も休診とさせていただき、皆様にご迷惑のかからないように診療を細く長く続けさせていただきたいと思っています。 よろしくお願いします。
院長 塚原 圭子